【動画付き】フルイドアート ダイソーミルクペイントを使ってネイチャーな大理石模様を作る。

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以前に作った動画『ダイソーミルクペイントを使ったフルイドアート制作
で残ったミルクペイントを使って、いつもより大きな作品を作ります。

キャンバスにするのははダイソーのMDF材30×40㎝、厚さ6㎜です。

大きさがあるので乾燥後には反りが出ます。
それでも同じサイズの一枚板や薄い合板よりは反らない方だと思っています。
多少の反りは気にならない使い方をする場合にのみおすすめします。
きっちり額装して飾りたいとか、
家具の化粧板として大きく使いたいとか計画しているのなら
張りキャンバスや、もっと厚みのある合板を使うといいでしょう。

ミルクペイントは8色を使いました。
全9色のラインナップだそうですが、近所で買えたのはこの8色でした。

今回の制作では最初思い通りにはならず、結局連続三回作ることに。
そこから新たな気づきがあり、コツもつかむことができました。
そのプロセスを見ていただきたいと思います。

1回目

容器に直接水を加えて好みの堅さに調整します。
色によって結構固さが違いました。
そして意外なことに臭いにも違いが。

今回は瑪瑙のような縞模様を目指したいので、セルを生むためのオイルは入れませんでした。

大きなカップにカラーを層状に注いでいきます。
このときちょっとした違和感があったのにスルーしてしまいました。

画面に縞がよく出るようにちょっとカップを揺らしながら注いでいきます。

なぜか黄色ばかりが目立ちます。
濃い色と淡い色の縞模様を期待してカラーを交互に入れておいたのに!
白やピンクや水色は何処へ行ったのかな?

最後にの方になってから淡色が出てきました。
でもなんでこんなに少ないの?

途中でカラーが足りなくなってきました。
カップにたっぷり作ったのにです。
原因として考えられるのは、キャンバスにしたMDF材に下地を塗らなかったから。
カラーの水分を材がどんどん吸って、カラーの延びが悪くなっているのです。

小さな作品の場合には問題なかったことですが、
大きくすることでこういうことがおきてくるんですね。
今回は画面からこぼしたカラーを再利用したり
カップの底に残った絵の具をかき集めたりして何とかしました。

↑撮影用のライトと私の影が映り込んじゃってます(^^;)

↑完成、乾燥後です。ミルクペイントはマットな仕上がりになります。
ツヤが欲しい場合は別途つや出しトップコートを塗ってください。

ダークカラーの作品になりました。

赤と黒のマーブル模様は、天然檜一枚板の銘木のようです。
つや出しトップコートをたっぷり塗ってツヤツヤにしたらゴージャスかも。
まあかっこいいけど、目指していたのとは違う、もう一回!

2回目

1回目と同じく、カップに層状にカラーを注ぎます。
ここでさっきの違和感の正体に気づきます。
注いだ順番の縞模様がカップの中にできていません。
普通はこうなります。

2回目も淡色濃色と交互にカップにカラーを注ぎました。
でも濃色は注ぐと上部に重なっていき、淡色はカップの底に沈んでいきました。

色によって比重に差があるということです。
このカラーは濃色が軽く、淡色が重い。
これはきっと白の顔料が重いのでしょう。

やっぱり前半に濃色ばかり、後半に淡色ばかりが流れてきました。
こうなることを予想して画面に注いだので絵としてのバランスはとれました。

完成したのはこれ。
岩礁に波が砕けているようで結構気にはいっていますが、
もっと明るい色の作品に仕上げたい、もう一回!

3回目

淡色をメインに使い、濃色は2割程度にとどめます。
それでも最初に流れてくるのは濃色です。

ちょっとカラーが足りなくなったので、残っていた赤と茶を隅に垂らしてみました。
これが後の悲劇の原因になろうとは。。。

いい感じに淡色がちな画面になっています。
が、画面の隅に不吉な赤色が。

赤色がどんどん浮かんできます。
流して画面からこぼします。

ああ、なんか茶色も浸食してきました。

赤色が浮いてくる部分には、上からほかの色のカラーを掛けても効果なし。
動画には移っていませんが、赤色カラーをパレットナイフで削り落としたりもしたのですが、それでも浮かんできました。
なんかもうホラー的です。

結果はこれ。

茶色もぽつぽつ浮かんできて斑点ができてしまいました。
淡色カラーは時間とともに少しずつ沈んでいって、
乾燥前と後ではずいぶん色味が変わりました。
中央部分はは気に入っているので、トリミングして飾ろうと思いました。

↑こんな感じに

まとめ

・ダイソーミルクペイントには色によって比重が違う。
 これはほかの絵の具でもあり得ることである。
・絵の具の比重の差は、フルイドアートにとって仕上がりへの影響が大きい。
・初めて使う絵の具では試し制作をするべし。
・大きな作品の時は下塗りした方がいい。


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