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フルイドアートとは絵の具の流動性を利用して制作された芸術作品を指します。
液体の絵の具の流動性(fluid)が描き出した芸術(art)という意味です。

ポーリングアートと呼ばれることもあります。
ポーリング(pouring)とは注ぐこと、流れでることを意味します。
絵の具を注ぐアクションを表現している名称ですね。

使う材料によって種類分けされる

最もよく使われている材料はアクリル絵の具です。
アクリル絵の具を使ったフルイドアートは『アクリリックフルイドアート』と呼ばれています。
材料が手に入りやすく、短時間で手軽に出来ます。
やっている人が多いのでテクニックも次々とあみ出されています。

アクリリックフルイドアート

レジンを使ったフルイドアートもあります。
元々が透明なレジンを使っているので、作品の透明感と奥行き感は抜群です。
ただ材料の値段が高いことや制作時間が長いことなどがあり、手を出しにくいものであります。
(レジンの硬化に平均48時間ほどかかります。)

レジンフルイドアート

アルコールインクアートもフルイドアートの仲間です。
インクを吸わない素材の上にアルコールインクを数色垂らして、
その広がり具合を楽しむアートです。
アルコールインクはすぐに乾くので、制作から完成までの時間が1番早い。

日本の伝統技術である『墨流し』もフルイドアートでしょう。
ウィキペディア(Wikipedia)・墨流し
自然と偶然が生み出す美を楽しむのは日本人の心性にピッタリではないでしょうか!
トルコのマーブリング技法もはいりますね。

じゃあマーブルケーキも???
わたしは入れたいと思っています。

まずは一般的なアクリリックフルイドアートについて

このブログではアクリリックフルイドアートを研究していきます。
材料が手に入りやすく、初心者にも敷居が低い。
それでありながら奥が深くて探求のしがいがありそうだからです。

基本材料はアクリル絵の具とオイルです

アクリリックフルイドアートの材料で欠かせない物は
アクリル絵の具とオイルです。
二色以上のアクリル絵の具をキャンバスの上に流し、流動によって出来た模様を楽しみます。

水性であるアクリル絵の具にオイルを数滴垂らすとどうなるでしょうか。
水と油が反発し合って思いも掛けない模様が浮かび上がります。
細胞に似たこの模様を『セル』と呼んでいます。

フルイドアート

このセルがアクリリックフルイドアートの醍醐味だと思います。
セルを出すために添加するオイルについて多くの人が研究し、
いろいろなレシピが生まれています。
このブログでも順次実験していきます。

これから始めたい人に伝えたいこと

フルイドアートのメリットとデメリットをあげていきます。

■メリット

  • 誰でも始めることが出来る。(小学生でもぶきっちょさんでも)
  • 仕上がりが予想できないことから新鮮な感動が生まれる。
  • 制作時間が短い。
  • 新しいアート・ムーブメントに参入出来る。

■デメリット

  • 絵の具が服などについたら落ちない。
  • スクールなどが見つけにくい。
  • 技法が確立していないので迷う。
  • 知名度が無いので「古井戸アートって何さ?」とか言われる。

偶然にゆだねるフルイドアートはそれ故に精神性が表れると感じています。
瞑想に似たヒーリング効果を得ることもあります。
そんなフルイドアートを楽しみましょう。